アメリカのIT大手アップルは、水曜日に開かれた発表会「Surprise and Shine」で最新の「iPhone 18」や同社初となる折りたたみ式端末「iPhone Duo」を披露したのに合わせ、既存のiPhoneの価格を100ドル(約1万5500円)引き上げたと発表しました。
同社のオンラインストアでは本日から新価格が適用されています。最低価格は、「iPhone 16」が799ドル(約12万3800円)、「iPhone 17e」が699ドル(約10万8300円)、「iPhone 17」が899ドル(約13万9300円)、「iPhone Air」が1099ドル(約17万300円)にそれぞれ値上げされたということです。
また、一部の海外市場ではさらに大幅な値上げが行われており、インドでは約20.5%上昇したと報じられています。これに伴い、「iPhone 17 Pro」および「iPhone 17 Pro Max」の販売は終了したということです。
これまで、新モデルの登場に伴って旧モデルは値下げされるのが通例であり、今回の価格引き上げは異例の対応だとしています。
背景には、世界的な半導体不足があるとみられています。AI(人工知能)開発企業やクラウド事業者が大規模なデータセンターの構築を進めていることで、メモリーやストレージ用半導体の需要が急増しているということです。
今年6月にアメリカの経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」のインタビューに応じたティム・クック前最高経営責任者(CEO)は、部品コストの高騰により価格戦略の見直しを迫られる可能性に言及していました。同氏は、メモリーやストレージ用半導体のコスト上昇を企業努力だけで吸収することはもはや困難であるとの認識を示していました。
この発言から約1週間後には、パソコンの「Mac」やタブレット端末の「iPad」シリーズでも値上げが実施されています。
さらに、競合する韓国のサムスンやアメリカのグーグルなどの端末価格が上昇していることも、今回の値上げの要因の一つとみられています。アップルは、端末代金を分割で支払う新たなアップグレードプログラムを導入しており、消費者の月々の負担を平準化することで、値上げによる影響を和らげる狙いがあるとしています。
