アメリカのIT大手、アップルは、カリフォルニア州にある本社に隣接する「アップルパーク・ビジターセンター」の一部を改装し、これまで提供していたAR(拡張現実)技術を用いた展示を終了したと発表しました。
同センターは2017年に一般公開されました。これまで施設内は、AR展示エリア、通常のアップルストア、そしてカフェの3つの区画に分かれていました。このうちAR展示エリアでは、専用のタブレット端末をかざすことで、本社の巨大な立体模型の上に仮想の映像が重なって表示される仕組みが導入されていました。
来場者はこの技術を通じて、自然換気を取り入れた世界最大規模の建物の構造や、敷地内に設置された大規模な太陽光発電システムについて学ぶことができました。また、画面上で建物の屋根を外し、従業員のオフィスレイアウトを見学することも可能だったということです。
今回の改装に伴い、アップルはこのAR展示を撤去し、通常の店舗スペースを拡張する方針を示していました。現在、跡地はアップルストアの一部として生まれ変わり、壁面にはアクセサリー類が陳列されているほか、自社製品を紹介する展示テーブルも新たに配置されています。なお、施設内に併設されているカフェなどの他のエリアについては、変更はないとしています。
アップルは今回の改装について「店舗環境の向上」を目的としているとしています。長年提供してきた独自の展示スペースを通常の販売エリアに転換することで、施設内の空間をより有効に活用し、来場者に対する製品の販売体制を強化するねらいがあるものとみられます。
