アメリカのIT大手アップルが、画面を持たない健康管理用のフィットネストラッカーの開発を進めていると、アメリカの経済メディア「ブルームバーグ」が報じました。競合他社の製品に対抗する狙いがあるということです。
報道によりますと、アップルは現在、センサーを搭載した計算モジュールと薄い布製のバンドを組み合わせた試作品を開発しているということです。プロジェクトは技術調査の段階にあり、実際に製品化されるかどうかは未定ですが、発売される場合でも2028年以降になる見通しだとしています。
この開発計画は、ティム・クック最高経営責任者(CEO)や、昨年10月にヘルスケア部門のトップに就任したエディ・キュー上級副社長ら、経営陣の支持を得ているということです。キュー氏は、多機能な「Apple Watch」とは異なり、健康管理やフィットネスに特化したシンプルな操作性を持つ競合他社の製品から、優れた機能を取り入れるよう社内に促しているとしています。
現在、スマートウォッチを着用せずに健康状態を記録したい消費者の間で、「Whoop」や「Oura Ring」といった画面のない端末が人気を集めています。ロイター通信によりますと、新規株式公開(IPO)に向けて準備を進めているOura(オーラ)社は、今年6月末までの1年間で360万個の製品を販売したと発表しました。また、同じく6月末までの9か月間の売上高は74%増加し、12億1000万ドル(日本円で約1875億円)に上ったということです。
一方で、スマートウォッチ市場全体では、依然としてアップルが圧倒的なシェアを握っています。「Apple Watch」は、健康管理に特化した他社のウェアラブル端末よりも、はるかに幅広い機能を提供しています。
ブルームバーグはさらに、アップルが早ければ2027年後半にもスマートウォッチのラインナップを大幅に刷新する方針だと伝えています。近年は小規模な改良が続いていましたが、数年ぶりにデザインが大きく変更される見通しだということです。
