アメリカのIT大手アップルが、画面を持たない新しいフィットネス端末の開発を検討していることが明らかになりました。企業評価額が100億ドル(約1兆5500億円)に達したアメリカのフィットネス技術企業「Whoop」に対抗する狙いがあるということです。
アメリカの経済メディア、ブルームバーグの報道によりますと、アップルは現在、製品の本格的な開発と発売を行うかどうかを見極めるための「技術調査」を実施しています。すでに、この製品に関する複数の試作品が開発されているということです。
この新しい端末は、「センサーを搭載した計算モジュールと薄い布製のバンド」で構成されているとされています。市場への投入は、少なくとも2028年以降になる見通しだということです。
アップルは現在、腕時計型端末「Apple Watch」を通じて、運動量や心拍数、睡眠などのデータを記録するフィットネス機能を提供しています。しかし、今回検討されている新しい端末は、健康状態の測定に特化したシンプルなバンドを提供する「Whoop」の製品に近い形状になるとしています。
一方、アップルは現在、経営体制の移行期を迎えています。今年8月にはティム・クック氏が最高経営責任者(CEO)を退任して会長に就き、新たにジョン・ターナス氏がCEOに就任しました。また、半導体メモリの不足によるコスト上昇などの課題に直面しているということです。
こうした状況のなかでも、同社は折りたたみ式のスマートフォンや新しいタブレット、新型のノートパソコンなどの新製品を順次投入する方針です。さらに、AI(人工知能)時代に向けたハードウェア開発の競争が激化するなか、企業秘密を盗まれたとしてアメリカの「オープンAI」を提訴するなど、自社の技術と競争力を守るための取り組みを強化しているということです。
