アメリカのIT大手アップルは、Apple Watch向けの最新OS「watchOS 27」において、これまで提供していた便利なマルチタスク機能を廃止したと発表しました。今秋発売される最新モデル向けの新たな音声機能に、操作を割り当てるためだということです。
「watchOS 27」にアップデートする前の「Apple Watch Series 11」や「Ultra 3」などの従来モデルでは、本体側面の「デジタルクラウン」を2回押すことで、直前に使用していたアプリと現在のアプリを瞬時に切り替えることができました。画面をタッチせずに直感的に操作できる機能として、広く利用されていました。
しかし、最新の「watchOS 27」ではこの操作が廃止されました。アップルによりますと、今年後半に発売される「Series 12」および「Ultra 4」に搭載される新機能「Live Rewind(ライブ・リワインド)」に、この「2回押し」の操作を割り当てる方針だということです。
「Live Rewind」は、直近15秒間の音声を文字起こしする機能です。アップルは現在、独自のAI機能「Audio Intelligence」の拡充を進めており、今回の仕様変更も同社のAI技術の普及に向けた戦略の一環とみられています。
一方で、「Series 11」などの従来モデルは新機能の「Live Rewind」には対応していません。そのため、従来モデルでデジタルクラウンを2回押しても、1回押した時と同様にアプリ一覧画面が表示されるだけになるということです。利用者からは、今後のアップデートで設定をカスタマイズできるように求める声も上がっています。
最新モデルの「Apple Watch Series 12」は399ドル(約6万1800円)から、「Ultra 4」は799ドル(約12万3800円)から予約の受け付けが始まっています。いずれも9月18日に発売される予定です。
