アメリカ国際貿易委員会(ITC)は、アップルの血中酸素機能を搭載した新しいアップルウォッチが特許侵害にあたるかどうかの調査を開始したと発表しました。この調査は、ヘルステクノロジー企業マシモとの特許紛争に関連しており、アップルが18か月前に血中酸素機能を搭載していないアップルウォッチを販売したことを受けて行われるものです。
ITCは、マシモからの苦情を受けて、「改訂および執行手続きの開始を決定した」としています。これは、アップルが新たに設計した血中酸素機能を搭載したアップルウォッチが、初期のITCの輸入禁止措置に該当するかどうかを判断するためのものです。
この調査では、アップルウォッチが単体で行う機能だけでなく、iPhoneと連携して特許技術を動作させるかどうかが焦点となります。アップルの新しい血中酸素機能は、iPhoneのヘルスアプリで結果を確認するというもので、アップルウォッチ自体では結果を表示しないということです。
アップルは、マシモの苦情について「重要な健康機能へのアクセスを妨げるものだ」として反論しています。また、マシモの最初のITCの苦情は、当時存在しなかったマシモウォッチに基づいていると指摘しています。
2024年には、陪審がマシモのW1とフリーダムウォッチがアップルの特許権を意図的に侵害したと判断しました。W1は現在、消費者向けに販売されていません。
アップルは、マシモが「重要な消費者製品を排除するために委員会の権限を乱用している」と主張しています。ITCは、6か月以内に決定を下す予定です。
