アメリカのソフトウェア大手アドビ(Adobe)は、スマートフォンなどのAndroid端末向けとなる動画編集アプリ「Premiere(プレミア)」の提供を無料で開始したと発表しました。先にiPhone向けに提供されていたアプリに続くもので、レイヤーを利用した動画編集やテンプレート機能などを備えているということです。
「Premiere Pro」はパソコン向けの本格的な動画編集ソフトとして広く知られていますが、モバイル端末向けのアプリは一時的に提供が途絶えていました。今回、Android向けに再び提供が開始されたことで、あらゆるAndroid端末で利用できる本格的な動画編集ツールになるとしています。
このアプリは、多様なAndroid端末の画面サイズに対応しており、折りたたみ式スマートフォン向けの最適化も行われています。また、音声録音機能も標準で搭載されているということです。
アドビは今後の開発方針として、テキストのオーバーレイ作成における「Adobe Fonts」への対応や、パソコン版「Premiere Pro」へのプロジェクト移行機能、音楽のビート検出、クロップ機能などを順次追加する計画を明らかにしています。モバイルからデスクトップへのシームレスな移行を促すねらいがあるとみられます。
最大の特徴は、アプリが無料で利用できる点です。有料の「Creative Cloud」への登録は不要で、広告の表示や透かし(ウォーターマーク)もありません。生成AI機能を利用するための追加クレジットやストレージ容量については、オプションとして有料でアップグレードできる仕組みを採用しています。
なお、Android版「Premiere」を利用するためのシステム要件は、5GB以上のメモリ(RAM)を搭載し、OSのバージョンが「Android 13」以降の端末となっています。
