アメリカのソフトウェア大手「アドビ」は、学生向けに特化した無料のAI学習ツール「Student Spaces」の提供を開始したと発表しました。
これまで同社の文書管理ソフト「Acrobat」に搭載されたAI機能は、主にビジネス向けに展開されてきました。今回の新ツールは学生の学習支援に焦点を当てており、グーグルの「NotebookLM」など、他のAI学習ツールに対抗するねらいがあるということです。
このツールでは、PDFやワード、エクセル、手書きのノートなどのデータを読み込ませることで、フラッシュカードやマインドマップ、クイズなどを自動で作成することができます。また、先月追加された、資料の内容を2人の人物が対話するポッドキャスト形式の音声に変換する機能も利用できるとしています。
さらに、AIアシスタントに質問できるチャット機能も備えています。アドビによりますと、AIは読み込まれた文書の情報を基に回答するため、誤った情報を生成するリスクを減らせるということです。開発にあたっては、ハーバード大学やカリフォルニア大学バークレー校など、複数の大学の学生500人以上が参加してテストが行われました。
利用者を増やすため、ツールは専用のウェブサイトで無料で提供され、アカウントへのログインなしでも使い始めることができます。アドビの教育部門の責任者は、「学生が資料を読むところから学習教材を作成するまで、すべてをひとつの場所で完結できる環境を提供したい」と述べており、自社のサービスを教育現場に広く普及させる方針です。
