アマゾンは、Fire TVのハードウェアにおけるAndroidの代替として、新しいオペレーティングシステム「Vega OS」を発表しました。これにより、いくつかの大きな変更が行われるということです。
Fire TVはこれまでAndroidを基にしており、アマゾンの好みに合わせてカスタマイズされたプラットフォームでした。しかし、今回、アマゾンは自社のプラットフォームであるVega OSに移行する方針です。
アマゾンはVega OSの詳細をすべて公開していませんが、パフォーマンスの向上を目的としているとしています。新しいFire TV Stick 4K Selectは、低価格ながらも4Kテレビの画質を最大限に活用し、HDR10+対応の鮮やかな4K映像を提供します。Vega OSによる高速なアプリ起動が可能で、Xbox Gaming、Luna、Alexa+への対応も予定されています。
AFTVNewsによると、Fire TV 4K Selectは1GBのRAMを搭載しており、これは以前の世代の半分です。これは新しいプラットフォームの軽量さを示しているということです。
アプリに関しては、アマゾンは「お気に入りのストリーミングサービス」がVega OSでも利用可能であるとし、Prime Video、Disney+、Netflix、YouTube、Apple TV+が対応していると述べています。HBO Max、Tubi、Pluto TV、Starz、Paramount+、Peacockもリストに表示されています。
Fire TVのインターフェースは、Androidベースのモデルとほぼ同じに見えますが、新しいAlexa+の統合が示されています。
アプリに関する大きな変更点は、サイドローディングが利用できなくなることです。Fire TV 4K Selectの仕様には、「アマゾンアプリストアからのみアプリをダウンロード可能」と明記されています。サイドローディングは以前の世代では広く利用されていましたが、新しいプラットフォームではすべてのアプリが再構築される必要があるため、重要な変更といえるでしょう。
現時点では、Vega OSは新しいFire TV Stickでのみ利用可能です。アマゾンは新しいOmni QLED、Fire TV 2シリーズ、Fire TV 4シリーズのテレビも発表しており、これらはすべてAndroidベースで、既存のAndroidベースのFire TVデバイスも引き続き販売されています。
Fire TV Stick 4K Selectの価格は39.99ドル(約6200円)で、現在予約受付中です。