アマゾン・ミュージックは10月23日、カナダで新機能「ファングループ」のベータ版を開始すると発表しました。この機能は、ユーザーが好きなジャンルやアーティストに基づいてグループを作成し、チャットや音楽の共有ができるということです。
この機能は現在、iOSおよびAndroidデバイスでテストされています。アプリの上部にある検索バーの下にある「Find」タブを通じてアクセスできるとのことです。ここから、インディーロックやカントリー、パンジャビ、K-POPなど、30以上の音楽ジャンルに特化したグループを探索できるとしています。
グループメンバーは新しい投稿を作成したり、進行中のチャットスレッドに参加したり、推奨された曲を共有または保存することが可能です。また、会話やグループを離れることなく音楽をストリーミングでき、上部にある再生ボタンをタップするだけで追加されたすべての曲を聴くことができるということです。「投稿」の隣にある「音楽」タブに移動することも可能です。
特に、アーティストもこれらのグループに参加でき、ファンと直接つながる新たな方法を提供します。独占コンテンツを共有し、より個人的に交流し、サポーターとのコミュニティを強化することができるとしています。
誰でも新しいグループを設定でき、管理者はメンバーをミュートしたり、メッセージを削除することができるとしています。また、ユーザーはコンテンツを報告したり、必要に応じて他のメンバーをブロックすることができるということです。
この新機能は、ユーザーとの交流を強化するために様々なソーシャル機能を提供しているSpotifyとの競争戦略を示しています。Spotifyは8月にメッセージ機能を導入し、友人と共にプレイリストを作成し、曲を一緒に聴くことができる「Jam」機能も提供しています。
また、SoundCloudはコメント機能を提供し、最近では友人が聴いている曲に基づいたプレイリストやアーティスト向けのダイレクトメッセージツールなど、新しいソーシャル機能を追加しました。Stationheadというプラットフォームも、ライブストリーミングパーティー中にユーザーが一緒に音楽を聴くことができる機能を提供しています。
「ファングループ」は来年からアメリカやその他の市場でも展開される予定です。
