アメリカのAI開発企業「アンスロピック(Anthropic)」は、対話型AI「クロード(Claude)」のチャット機能と共同作業機能「Cowork」の操作画面を統合したと発表しました。これにより、利用者が用途に応じて画面を切り替える手間が省け、利便性が向上するということです。
今回の統合により、利用者はチャット機能や「Cowork」、さらには対話型の作業スペースである「アーティファクト(Artifacts)」を1つの画面内で利用できるようになります。また、今年4月に導入されたウェブサイトやプロトタイプ設計向けの機能「Claude Design」も、画面内のどこからでも利用可能になるということです。
同社によりますと、これまでは作業ごとに適切なタブを選択する際、利用者が戸惑うケースが多く見られました。新しいデザインでは、画面やタブを切り替えることなく、AIが自動的に要求を処理する仕組みとなっています。これにより、機能選択の迷いをなくし、単一の操作画面からアプリ内の各機能へ円滑に作業を振り分ける狙いがあります。
さらに、プレゼンテーション資料や文書作成に特化した新機能も追加されます。利用者はAIに対してスライドの作成や編集、プレゼンテーションの実行を指示できるほか、完成した資料をPDFやパワーポイントの形式でダウンロードすることが可能です。
文書作成機能では、AIと共同で文章の構成を作成したり、質問やコメントを追加したりすることができます。作成した文書やスライドはリンクで共有でき、スマートフォンからの編集にも対応しているということです。また、パソコンで文書の作成を開始し、その進捗状況をスマートフォンのアプリから確認することも可能としています。
これらの新機能は、今後数週間かけて有料プランである「Pro」および「Max」の利用者を対象に、ウェブ版、デスクトップ版、モバイル版で順次提供される方針です。その後、無料プランやチーム向けプランにも対象を拡大するとしています。
今回の更新は、過去のやり取りの文脈をAIが記憶する「Cowork」のメモリー機能の向上に続いて実施されたものです。同社は、操作性の改善を通じて、AIを活用した業務の効率化をさらに推進していく構えです。
