アメリカのAI開発企業「アンスロピック」の共同創業者は、サイバーセキュリティ上の懸念から一般公開を見送っている最新のAIモデルについて、アメリカのトランプ政権に詳細を説明したと発表しました。
このAIモデル「Mythos」は先週発表されましたが、サイバーセキュリティに関する能力が極めて高く、悪用された場合の危険性が大きいため、一般には公開されていないということです。
アンスロピックは今年3月、アメリカ国防総省からサプライチェーンにおけるリスク企業に指定されたことを不服として、政府を提訴しています。アメリカ国民の大量監視や完全自律型兵器へのAIの利用を巡り、軍への無制限なアクセス提供を拒否したことが背景にあるとされています。
クラーク氏はこの訴訟について、「限定的な契約上の紛争にすぎない」と述べ、同社が国家安全保障を重視する姿勢に変わりはないと強調しました。その上で、「政府は最新の技術動向を把握する必要があり、国家安全保障に影響を与える技術を開発する民間企業との新たな連携方法を模索しなければならない」として、今後も開発するモデルについて政府と協議を続ける方針です。
アメリカのメディアによりますと、トランプ政権の当局者が複数の大手金融機関に対し、「Mythos」のテストを行うよう促していたということです。
また、AIが社会に与える影響について、同社のダリオ・アモデイCEOは、将来的に歴史的な規模の失業を引き起こすおそれがあると警告しています。これに対し、社内で経済学者のチームを率いるクラーク氏は、現時点では一部の業界で新卒者の雇用に影響が出る可能性が見られる程度だとした上で、今後の大規模な雇用の変化にも備えていくとしています。
さらに、これからの学生に求められるスキルについてクラーク氏は、AIを活用してさまざまな分野の専門知識を引き出し、それらを統合して分析する力が重要になるということです。
