アメリカのAI開発企業「アンソロピック」は、対話型AI「クロード(Claude)」の内部ソースコードが、人為的なミスにより誤ってインターネット上に公開されたと発表しました。顧客データの流出やサイバー攻撃によるものではないとしています。
アンソロピックによりますと、今週火曜日の午前4時ごろに行われた定期的なシステムの更新作業の際、誤ってソースコードにアクセスできるファイルが含まれていたということです。このファイルには、およそ51万2000行に及ぶインターフェースのプログラムコードが含まれており、SNSを通じて発見され、瞬く間に多数の利用者にダウンロードされました。
流出したデータにAIの基盤となるモデルデータは含まれていないものの、同社が独自に開発してきたインターフェースの設計図が外部に漏れたことになり、企業にとって痛手となる可能性があります。
これについてアンソロピックは声明を出し、「顧客の機密データや認証情報の流出はない。サイバー攻撃などのセキュリティ侵害ではなく、作業上の人為的なミスが原因だ」と説明したうえで、再発防止に向けた対策を講じる方針を明らかにしました。
同社は、コードが公開されているサイトに対して著作権侵害に基づく削除要請を行っています。しかし、SNSでの拡散が早かったため、インターネット上から完全に削除するのは難しい状況だとみられています。
流出したコードの中には、キャラクターを育成するゲームのような未公開の機能も含まれていたということです。アンソロピックは近年、複雑な作業を自動化する機能などを追加し、利用者を急速に拡大していましたが、今回の流出が今後の事業展開や競争力にどのような影響を与えるか注目されます。
