AI企業アンソロピックは、国防総省による供給網リスク指定に対し、カリフォルニア州とワシントンD.C.で訴訟を起こしたと発表しました。これは、同社と国防総省の間で数週間にわたる対立の結果です。
アンソロピックは、自社のAIシステムがアメリカ国民の大量監視に利用されることや、人間が関与しない完全自律型兵器に使用されることを拒否する方針です。しかし、国防長官のピート・ヘグセス氏は、ペンタゴンが「合法的な目的」でAIシステムにアクセスできるべきだと主張しています。
供給網リスクのラベルは通常、外国の敵対者に対して使用され、ペンタゴンと取引する企業や機関にアンソロピックのモデルを使用しないことを証明することを求めます。このため、アンソロピックは政府とのビジネスを大幅に失う可能性があるということです。
アンソロピックは、国防総省の行動を「前例のない違法な措置」とし、サンフランシスコ連邦裁判所に提出した訴状で、政府がその強大な力を使って企業の表現を罰することは憲法で許されていないと主張しています。
また、アンソロピックは、政府が同社の見解に同意する必要はないが、その表現を抑圧することはできないとしています。さらに、国防総省の供給網リスク指定が、議会が求める手続きを遵守せずに行われたと主張しています。
アンソロピックは、連邦調達法に基づき、供給網リスク指定に対する異議申し立てを行う権利があるとして、ワシントンD.C.巡回控訴裁判所に別途訴訟を提起しました。この訴訟では、国防総省の決定が違法であり、報復的であると主張しています。
アンソロピックの広報担当者は、「司法審査を求めることは、我々のAIを国家安全保障のために活用するという長年のコミットメントを変えるものではないが、ビジネスや顧客、パートナーを守るための必要なステップである」と述べています。
