アメリカのAI開発企業「アンソロピック」は、高度なソフトウェア開発に特化した最新のAIモデル「Claude Opus 4.7(クロード・オーパス4.7)」の提供を開始したと発表しました。前回のモデル更新から2か月での投入となり、同社は開発のペースを一定に保ちながら技術の向上を図る方針です。
発表によりますと、新しいモデルは、これまで人間の綿密な確認が必要だった複雑なプログラミング作業において、より少ない指示で自律的に処理できるよう改善されたということです。長時間の作業でも一貫性を保ち、指示を正確に実行するほか、結果を出力する前に自ら検証する機能を備えているとしています。
また、画像認識の解像度が向上したほか、より質の高いインターフェースや資料を作成する能力も高まったということです。
同社が公開した性能評価によりますと、新モデルは自律的なコーディングなどの分野で、自社の従来モデルや、他社の「GPT-5.4」「Gemini 3.1 Pro」を上回る成績を収めたとしています。一方で、より広範な能力を持つとされる「Claude Mythos Preview」には及ばないものの、このモデルは現在、アップルなどの主要なソフトウェア企業に限定して提供されているということです。
さらに、記憶機能も強化され、複数の作業にまたがる長期的なプロジェクトでも重要な情報を保持し、新たな作業に移行する際の手間を軽減できるとしています。
同社は現在、2か月ごとにモデルの更新を行っており、予測可能な開発サイクルを確立しています。
一方で、利用時のデータ処理の単位である「トークン」の計算方法が変更されたため、入力データの種類によっては消費量が最大で1.35倍に増加する可能性があるということです。また、複雑な問題に対してより深く思考するため、出力されるデータ量も増える傾向にあるとしています。
これについて、クラウドサービス大手「ボックス」のAI部門の責任者は、「従来モデルの性能を維持しつつ、処理の効率が大幅に向上した。ツールの呼び出し回数が半減し、応答速度も24%向上したことで、企業の開発をより迅速かつ低コストで支援できる」と評価しています。
このほか、アンソロピックは開発者向けのツール「Claude Code」の機能も拡充しました。自動処理モードの対象利用者を拡大したほか、コードの変更点を自動で精査し、問題点を指摘する新たなレビュー機能を追加したということです。
