インドの最大手ホームサービスプラットフォームであるアーバンカンパニーは、今年最も応募が多かったIPOとして水曜日に株式市場に上場し、初値が発行価格を58%上回ったと発表しました。
このグルガオンに本社を置くスタートアップは、ビューティーケアから家電修理までの自宅サービスを提供しており、ムンバイの国立証券取引所で1株当たり162.25ルピー(約280円)で取引を開始しました。これは、IPO発行価格の103ルピーを大幅に上回りました。この募集は先週開かれ、投資家が提供された株数の100倍以上の注文を出したことから、機関投資家と個人投資家の強い需要を示しています。
アーバンカンパニーの上場は、初期投資家にとって部分的な出口機会ともなり、特にアクセルが最大の利益を得たとしています。アクセルは、1株当たり3.61ルピーで投資しており、約45倍の利益を見込んでいます。一方、エレベーションキャピタルは5.39ルピーで投資し、約30倍の利益が見込まれ、タイガーグローバルは比較的控えめな1.3倍の利益を見込んでいるということです。
アーバンカンパニーが過去10年間で成功を収めた主な理由の一つは、インドで伝統的に組織化されていなかった家庭サービスを組織化したことです。清掃、配管、電気工事、マッサージ、ビューティーケアなどのサービスをデジタル化し、アプリを通じて提供することで、標準化されていない市場にオンデマンドプラットフォームを作り上げました。これにより、同社はこの分野で最大の組織化されたプレーヤーとしてほぼ独占状態にあるとしています。
アーバンカンパニーは、217億円(約3,360億円)の公開募集に先立ち、ゴールドマンサックスやドラゴニア投資グループ、ノルウェー銀行、GIC、野村アムンディファンド、ステッドビューキャピタル、プロサス、ホワイトオークなどのアンカー投資家から97億円(約1,500億円)を調達しました。国内の投資信託も、SBI投資信託、ICICIプルデンシャル、ニッポン、UTIなどがプレIPOのセカンダリーラウンドに参加しました。
2014年11月にアーバンクラップとしてアビラジ・シン・バル氏、バルン・カイタン氏、ラガブ・チャンドラ氏によって設立されたアーバンカンパニーは、インド、UAE、シンガポール、サウジアラビアを含む4カ国の59都市で事業を展開しています。インドが最大の市場であり、2030年度末までに200以上の都市に進出する計画です。
アーバンカンパニーは、技術開発やクラウドインフラの強化、オフィススペースの賃貸料、マーケティング活動に主に純収益を利用する方針です。