アメリカの食品配達大手「インスタカート(Instacart)」は、南米コロンビアを拠点とする小売向けIT企業「インスタリープ(Instaleap)」を買収したと発表しました。買収額などの詳細な条件は明らかにされていません。
インスタリープは2019年に設立された企業です。小売業者のオンライン事業の効率化や規模拡大を支援するシステムを提供しています。中南米やヨーロッパ、中東など、およそ30の国と地域に顧客を持っています。
インスタカートは食品の宅配サービスで広く知られていますが、ここ数年は小売向けの技術開発や物流支援サービスにも投資を続けています。同社の電子商取引システムは、アルディやコストコなど380以上の小売業者に導入されているということです。また、広告配信システムも310以上の企業に利用されています。
現在、インスタカートの宅配サービスは北米地域のみで展開されています。今回の買収により、海外で独自の配達網を構築することなく、法人向けシステムの提供を通じて国際市場への進出が可能になるとしています。
発表によりますと、インスタリープは当面の間、インスタカートの完全子会社として事業を継続するということです。インスタカートは今後、自社の法人向け技術をインスタリープの提携先にも順次拡大していく方針です。
インスタカートの最高商業責任者(CCO)であるライアン・ハンバーガー氏は、「インスタリープの技術や海外での専門知識を取り入れることで、国際的な事業拡大を加速させることができる」とコメントしています。
また、インスタリープの最高経営責任者(CEO)を務めるアントニオ・ドス・サントス・ヌネス氏は、「インスタカートの傘下に入ることで、小売業者の成功を支援するという共通の目標に向け、さらなる事業の拡大が可能になる」としています。
