エイサーはIFA 2025において、新型Androidタブレット「Iconia X12」と「Iconia X14」を発表しました。これらのタブレットはOLEDディスプレイを搭載し、価格は320ドル(約5万円)からとなっています。
エイサーはAndroidタブレット市場での知名度は低いかもしれませんが、今回の新製品は魅力的な仕様を備えています。「Iconia X12」は12.6インチ(2560×1600)、そして「Iconia X14」は14インチ(1920×1200)のAMOLEDディスプレイを搭載しています。両モデルとも最大8GBのRAMと256GBのストレージ、8,000mAhのバッテリー、Android 15、microSDカード対応などのスペックを備えています。
注目すべき点はチップセットの選択です。「Iconia X12」はMediaTek Helio G99チップを搭載しています。この6nmのチップセットは2022年にリリースされ、多くの手頃なAndroidデバイスに使用されています。性能は十分ですが、長期間のAndroidアップデートは期待できないということです。また、キーボードやスタイラスアクセサリーも提供される予定です。
一方、「Iconia X14」は「Allwinner A733」チップセットを搭載しています。このチップセットは昨年リリースされたものの、古い12nmプロセスで製造されています。主にテレビ製品で使用されており、効率が低いためバッテリー寿命に影響を与えています。「Iconia X12」は16時間のバッテリー寿命を見込んでいるのに対し、「Iconia X14」は10時間とされています。
エイサーはこれらのタブレットが「生産性とエンターテインメントの両方をサポートするように設計されている」と述べており、チップセットにはAIタスク用のNPUが含まれているとしています。
これらのOLEDディスプレイは、価格に対して魅力的ですが、「Iconia X14」のチップセット選択には注意が必要です。エイサー「Iconia X12」と「X14」は、北米やヨーロッパなどで11月に発売され、価格は320ドル(約5万円)と340ドル(約5万3千円)です。
また、エイサーは「Allwinner A733」チップセットを搭載した「Iconia Aシリーズ」タブレットも発表しました。これらはIPSディスプレイを持ち、仕様は非常に似ています。14インチFHDモデルと16インチFHDモデルがあり、「Iconia A14」は11月に300ドル(約4万7千円)で発売予定、「A16」は1月に340ドル(約5万3千円)で発売予定です。
さらに、エイサーは今月、「Chromebook Plus Spin 514」を699ドル(約10万8千円)から発売します。ハードウェアはほぼ同じですが、MediaTek Kompanio Ultraチップセットが追加されています。