数年前に発表されたエスコバーブランドの金メッキ折りたたみスマートフォンについて、責任者が実刑判決を受けることになったと発表しました。エスコバーブランドは、パブロ・エスコバルの兄弟であるロベルト・エスコバルが設立したテクノロジースタートアップで、スウェーデンのCEOオロフ・グスタフソン氏が運営していました。この会社は、サムスンのGalaxy Foldの価格の一部で金メッキの折りたたみスマホを提供すると約束していましたが、実際には全て詐欺であったということです。
2019年末、サムスンがGalaxy Foldを発売した際、エスコバーブランドも金メッキの折りたたみスマホを発表しました。しかし、Techspotによれば、同社の製品は既存のスマホをリブランドしたもので、最初の「エスコバーフォールド1」は350ドル(約5万4000円)のRoyole Flexpaiをリブランドしたものでした。その後、「エスコバーフォールド2」が注目を集めましたが、これも既存のスマホを再利用したものでした。
この詐欺事件は、Courthouse News Serviceによれば、グスタフソン氏が詐欺とマネーロンダリングの罪を認めたことで結末を迎えました。同氏は、エスコバーブランドの製品として約束された商品を非常に安価で販売し、その後、顧客にプロモーションアイテムや偽の所有証明書を送付していました。これにより、顧客が返金を求めることができないようにしていたということです。
裁判の結果、グスタフソン氏は被害者に130万ドル(約2億円)の賠償金を支払うことになり、スウェーデンの銀行口座に保有していた資金も差し押さえられました。12月5日にロサンゼルスで判決が下される予定で、6つの罪状に対して長い実刑判決が予想されています。