アメリカのIT企業「X(旧ツイッター)」は、アメリカ国内の有料会員を対象に、新たな金融サービスアプリ「Xマネー」の提供を開始したと発表しました。
発表によりますと、利用者は「X Visaデビットカード」の発行を受け、スマートフォン決済の「アップルペイ」に登録することで即座に利用できるということです。また、アプリ内での個人間送金は、手数料や上限額なしで瞬時に行うことができるとしています。さらに、実物のデビットカードも発行され、海外での決済手数料が無料になるほか、世界中のATMで現金を無料で引き出せるということです。
金利などの優遇措置も設けられています。月額40ドル(約6200円)、または年額395ドル(約6万1200円)を支払う最上位プラン「プレミアムプラス」の利用者は、年利6%の利回りが適用されます。一方、月額8ドル(約1200円)、または年額84ドル(約1万3000円)の「プレミアム」プランの利用者も、給与などの直接振り込みを口座に連携させることで、同じく年利6%の適用を受けられるとしています。
このほか、特定の店舗での買い物で最大3%のキャッシュバックが受けられるほか、直接振り込みを連携させた場合は、通常より数日早く資金を受け取ることができるということです。
今回の「Xマネー」の導入は、Xを率いるイーロン・マスク氏の長年の構想を反映したものです。マスク氏は1999年に金融サービスの新興企業として「X.com」を設立し、その後、同社は決済大手「ペイパル」へと統合されました。マスク氏は2022年にツイッターを買収した際、プラットフォームの名称を「X」に変更し、「X.com」のドメインを買い戻していました。
マスク氏はツイッターの買収以降、SNSの枠を超えてあらゆる機能を提供する「万能アプリ」へと進化させる方針を繰り返し示してきました。今回の「Xマネー」の提供開始は、この事業戦略の実現に向けた重要な一歩になるとしています。
