アメリカのIT企業「xAI」が開発した対話型AI(人工知能)「Grok」で、ユーザーの質問に対して意味不明な文章が回答される不具合が発生していることが明らかになりました。
アメリカのIT系メディアによりますと、一部のユーザーがPDFの作成を指示したところ、文法的に意味をなさない英単語の羅列が複数段落にわたって生成されたということです。また、情報源のリンクを確認した別のユーザーは、強化学習の研究サイトへのリンクが連続して表示されるのを発見したとしています。
この不具合は、水曜日の朝から無料版の「Grok Lite」を使用している一部のユーザーの間で確認されています。不具合はウェブサイト版の「Grok.com」での直接の利用に限られており、SNSの「X」上のアカウントには影響が出ていないということです。開発元のxAI社は、メディアからの取材に対して現時点で公式なコメントを出していません。
ネット上の掲示板では、混乱したユーザーからの報告が相次ぎました。画面を更新することで正常な機能に戻ることが多いものの、複数回更新しても不具合が続くという報告も寄せられているということです。
一方で、X上のGrok公式アカウントは木曜日の朝、ユーザーへの返信の形で不具合を認めました。「意味不明な文章の生成は、一時的でまれな不具合です。システムの稼働状況を示す公式ページでは、すべてのサービスが正常に稼働しているとしています。新しいチャットを開始するか、再生成することで通常はすぐに解決します」と説明しています。
xAI社をめぐっては、アメリカのメディアが今年5月、創業メンバーの多くや50人以上の研究者・技術者が離職するなど、人材の流出が相次いでいると報じていました。同社は7月に最新の基盤モデルを発表し、「より高速でデータ処理効率が高く、コストを抑えた最高水準のモデル」だとして、独自のAI開発を通じて技術的な競争力強化を目指す方針を示しています。
