アメリカの半導体大手、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは、ロサンゼルスで開催されたイベントの登壇中にトランプ大統領と電話で会談し、AI=人工知能の開発ペースを減速させる動きには同調しない方針を確認したと発表しました。
フアンCEOは、テクノロジー関連のイベント「オールイン・サミット」に登壇中、トランプ大統領から電話を受けました。フアンCEOは会場のスピーカーを通じて会話の様子を公開し、ステージ上には著名な投資家やホワイトハウスの顧問らも同席していたということです。
イベントでは、一部のAI開発企業のトップなどが提唱している「AIの能力向上のペースを遅らせるべきだ」という主張について議論されていました。この主張には、実業家のイーロン・マスク氏やオープンAIのサム・アルトマンCEOなどが賛同する一方、フアンCEOは異なる見解を示しています。
電話の中でトランプ大統領は、AI開発の減速について「反対勢力や中国の思惑通りになるだけであり、我々はそのような事態を許さない」と述べました。これに対し、フアンCEOも「その通りです。我々もそのような事態にはさせません」と応じ、アメリカがAI分野での主導権を維持していく方針を強調しました。
一方、AI開発に不可欠なデータセンターの建設をめぐっては、アメリカ国内で懸念の声も上がっています。最新の世論調査によりますと、アメリカ人の7割が地元へのデータセンター建設に反対しているということです。その理由として、半数以上が環境への悪影響を指摘したほか、約2割が生活費の高騰や生活の質への影響を懸念しているとしています。
トランプ大統領はこうした懸念に対し、「慎重に対応する必要はあるが、産業の歩みを止めることを意味するわけではない」と述べました。その上で、「我々が世界をリードしていく」として、AI産業の成長を継続して後押ししていく姿勢を示しています。
