アメリカのIT企業で「WordPress.com」を運営する「Automattic」は、個人向けの顧客関係管理(CRM)アプリ「Mesh(メッシュ)」について、Android向けアプリの提供を開始したと発表しました。
「Mesh」は、同社が昨年買収したアプリで、仕事やプライベートの人間関係を管理する機能を持っています。連絡先へのメモの追加や、連絡を取るタイミングの通知などを行うことができます。
Android版では、画面分割やポップアップ表示といった機能に対応しています。これにより、メッセージや電子メールなどの他のアプリを使用しながら「Mesh」を操作できるということです。また、折りたたみ式スマートフォンやタブレット向けのキーボード操作、アプリ内検索、ホーム画面のウィジェット機能などもサポートしています。
Automatticは今後、「Mesh」と自社の統合メッセージングアプリ「Beeper(ビーパー)」との連携をさらに強化する方針です。「Beeper」は、複数のSNSやメッセージアプリを一つにまとめるサービスで、現在も両アプリ間で一部の連携が可能となっています。
さらに同社は、人工知能(AI)を活用して人間関係の構築を支援する機能の開発を進めています。現在、特定の企業や都市に関連する知人をAIに質問できる機能「Nexus AI」を試験的に提供しているほか、音声操作や名刺の読み取り機能の向上にも取り組んでいるということです。
プライバシー保護の観点から、アプリ内に入力された個人情報は広告目的で利用されることはないとしています。料金体系は、登録する連絡先が1000件までは無料で、それ以上は有料の定額制(サブスクリプション)となります。将来的には、自社の他のサービスとのセット料金の導入も検討しているということです。
「Mesh」の利用者の約70%はビジネス目的で使用していますが、開発担当者は「ビジネス向けの機能は一般の消費者にも応用できる」として、幅広い層への普及を目指す考えを示しています。
「Mesh」は旧称を「Clay」といい、Googleのアプリストアから無料でダウンロードできるということです。
