アメリカのIT大手「オープンAI」は、対話型AI「ChatGPT」と連携する同社初のハードウェアとなる専用キーパッド「Micro(マイクロ)」を発売したと発表しました。開発者などの間で関心を集める一方、実用性や価格設定をめぐってさまざまな意見が出ています。
オープンAIがハードウェア市場に参入する背景には、AIと連携する新たなデバイス開発への意欲があるとみられています。一方で、同社をめぐっては、アメリカのアップルが営業秘密の侵害を理由に提訴したほか、元アップルの技術者がオープンAIで新たなスマートホーム機器の開発に携わっていると報じられるなど、今後の動向が注目されています。
今回発売された「Micro」は、特殊なキーボードの設計を手がける企業と共同で開発されました。本体は頑丈な作りとなっており、パッケージは白を基調とした洗練されたデザインが採用されています。
本体の上部には、ChatGPTやプログラミング支援ツール「Codex」の特定のタスクを割り当てることができる6つのキーが配置され、下部にはプログラムを制御するための6つのコマンドキーが備わっています。パソコンとはブルートゥース(Bluetooth)やUSBケーブルで接続できるということです。
特徴的な機能として、音声入力用のボタンが搭載されています。このボタンを押しながら指示を出し、隣にある送信ボタンを押すだけで、AIに作業を実行させることができます。また、キーの明るさや割り当てる機能などは、パソコン上のChatGPTの画面から細かく設定できるとしています。
一方で、主なターゲット層であるプログラマーなどの間では、評価が分かれています。インターネット上では「実用的な製品ではない」といった否定的な意見や、230ドル(日本円でおよそ3万5600円)という価格設定について、既存の安価な代替品と比較して高額すぎると指摘する声も上がっています。
さらに、キーの色(白は待機中、青は処理中、緑は完了、赤はエラー)や、各キーに割り当てたプロジェクトを記憶する必要があるなど、使いこなすまでに時間がかかるという課題も指摘されています。
日常的にChatGPTを駆使するユーザーにとっては、作業の効率化につながる可能性があるものの、従来のキーボードやマウスに代わる利便性があるかどうかについて、利用者の間で議論が続いています。
