アメリカのAI(人工知能)開発大手「オープンAI」は、インドにおいて対話型AI「ChatGPT」の無料版および低価格プラン「Go」の利用者を対象に、広告の表示を開始すると発表しました。
同社は今月、利用規約を改定し、AIアシスタントの利用中に広告を表示する方針を示していました。発表によりますと、まずは50のブランドの広告から開始し、広告代理店大手のWPPやオムニコムと提携したということです。
また、来月には企業の担当者が独自の広告キャンペーンを作成できるシステムを導入する予定です。このシステムは、1日あたりの最低予算が725ルピー、およそ7.60ドル(約1,180円)から利用できるとしています。
オープンAIのグローバル広告ソリューション部門の責任者であるデイブ・デューガン氏は、「あらゆる規模の企業が、利用者の関心が高い適切なタイミングで自社をアピールできるようになる」と述べています。
同社にとってインドは重要な市場であり、今年2月の時点で週間のアクティブユーザー数が1億人を超えています。その多くが無料版や低価格プランを利用しているということです。
インド市場の開拓に向けて、同社は2025年8月に5ドル(約780円)を下回る低価格プランを導入したほか、1年間無料で利用できる限定キャンペーンも実施しました。さらに、クリケットのプロリーグなどのスポーツ大会で大規模な宣伝活動を行ったほか、事業拡大の責任者として配車大手ウーバーのインド代表を引き抜くなど、積極的な投資を続けています。
広告の導入については、今年2月にアメリカの利用者向けに開始され、今月にはヨーロッパにも対象を拡大していました。
オープンAIは、今年または来年にも見込まれる新規株式公開(IPO)に向けて、収益源の確保と強化を急ぐ方針です。アメリカの経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、2026年6月を末とする第2四半期の収益は67億ドル(約1兆385億円)となり、前の四半期の57億ドル(約8,835億円)から増加したということです。
また、アメリカのIT専門メディアによりますと、同社は2030年までに有料プランの契約者数を2億2,000万人に引き上げる目標を掲げています。報道時点での上位プランの有料契約者数は3,500万人だったということです。
