アメリカのIT専門メディアは、オープンAIが提供するAI技術を活用することで、プログラミングの専門知識がないユーザーでもMac向けの独自のアプリケーションを開発できるようになったとする報告を発表しました。
報告によりますと、オープンAIの「Codex(コーデックス)」と呼ばれる技術がChatGPTのデスクトップアプリに統合されたことで、ソフトウェア開発のあり方に大きな変化が生じているということです。今年4月には、Mac向けのCodexにAIが画面を認識して操作を行う機能が追加されました。これにより、AIがバックグラウンドでユーザーのアプリを操作することが可能になったとしています。
この技術の背景には、かつてアップルで自動化アプリの開発に携わった技術者らが設立し、その後オープンAIに買収された企業の技術がいかされているということです。開発の歴史的な連続性が、ユーザーがAIに端末の操作を委ねる際の信頼感につながっていると分析しています。
記者は、プログラミングの専門知識を持たないものの、Codexを活用して複数のMac向けアプリを独自に開発したとしています。具体的には、アプリの更新情報を管理するツールや、SNSなどを閲覧するために画面幅を細かく調整した独自の表示ツールなどを制作したということです。
さらに、最新の基本ソフト「macOS 27」向けに、バッテリー残量を見やすくするアプリや、Apple TVをMacから操作するアプリなども開発し、一般向けに公開したとしています。記者は、AIに要望を伝えるだけで同僚とやり取りするように自然に開発が進められるとし、個人が特定のニーズに合わせたソフトウェアを自作できるようになったと評価しています。
オープンAIは、AIエージェントがユーザーの端末を直接操作する技術の普及を進める方針です。また、ウェブサイトを簡単に構築できる機能なども展開しており、個人がAIを活用して独自のソフトウェアやサービスを開発し、発信する環境の構築を目指しているとみられます。
一方、AIを活用した新しい周辺機器の開発も進んでいます。関連企業は、スマートウォッチと並べて装着できる重さ11グラムのAI録音端末を、179ドル(約2万7700円)から販売すると発表しました。2026年8月に出荷する方針で、会話を記録し、過去の議論と関連づけて各種AIツールに連携させる機能を持つということです。
