アメリカのIT大手OpenAIは、Mac向けデスクトップアプリ「Codex」の最新版をリリースしたと発表しました。これにより、同アプリは従来のソフトウェア開発者向けに特化したものから、一般的なAIツールへと用途を拡大する方針です。
今回のアップデートでは、主に3つの新機能が追加されたということです。具体的には、バックグラウンドでのコンピュータ操作機能、OpenAIの技術「Atlas」を活用したアプリ内ブラウザ、そして「gpt-image-1.5」による画像生成機能です。これらの機能はすべてCodexのアプリ内で完結するとしています。
OpenAIが特に強調しているのが、バックグラウンドでのコンピュータ操作機能です。ユーザーがMacで別の作業をしている間でも、AIエージェントが裏で他のアプリを操作できるということです。同社は「複数のエージェントが並行して作業でき、ユーザーの作業を妨げない」と説明しています。この機能は、昨秋に行われた「Sky Applications」の買収によって実現したということです。
新たに搭載されたアプリ内ブラウザでは、ウェブページに直接コメントを書き込み、AIに正確な指示を出すことができるとしています。また、画像生成機能が統合されたことで、別のアプリを起動することなく、コードやスクリーンショットに基づいた視覚的なコンセプトを作成できるようになるということです。
さらに、111種類のプラグインが追加され、機能が大幅に拡張されました。ソフトウェア開発の支援として、複数のターミナルタブの実行や、アルファ版としてリモート開発環境への接続が可能になったということです。自動化機能も強化され、数日や数週間にわたる長期的なタスクをスケジュールし、自動的に作業を再開できるとしています。
また、過去のやり取りやユーザーの好みを記憶する「メモリ機能」のプレビュー版も導入されました。これにより、進行中のプロジェクトの状況に応じて、作業の開始方法や優先すべきタスクをAIが提案するということです。
OpenAIは最近、Codexユーザー向けの新たなサブスクリプションプランも導入しました。月額100ドル(約1万5500円)の「Pro」プランで、月額20ドル(約3100円)のプランと月額200ドル(約3万1000円)のプランの中間に位置づけられています。この新プランでは、利用上限が従来の5倍に引き上げられるということです。同社によると、Codexの週間アクティブユーザー数は300万人に達しており、過去3か月で5倍に急増したとしています。
OpenAIは、自社のすべての技術を統合した「スーパーアプリ」を構築する戦略を掲げています。今後のCodexについても、エンジニアだけでなく、より幅広いユーザーの生産性向上に貢献するツールとして発展させていく方針です。なお、今回の最新版から、Intel製のチップを搭載したMacにも新たに対応したということです。