アメリカのIT企業「オープンAI」は、最新の生成AI(人工知能)モデルである「GPT-6 Sol(ソル)」と「Luna(ルナ)」の提供を開始したと発表しました。従来モデルに比べて利用価格を半額に抑えつつ、事実誤認などの間違いを減らしたということです。
同社は今月に入り、プログラミングなどの複雑な作業において「世界最高水準」とうたう最上位モデル「GPT-6 Astra(アストラ)」を発表していました。今回、より小型なモデルである「Sol」と「Luna」を更新し、「GPT-6」シリーズのラインナップを拡充する方針です。同社は「新たな知能の世代をより効率的で身近なものにする」としています。
「Sol」と「Luna」は今年初めに導入されたモデル群で、用途に応じて使い分けられます。「Sol」はプログラミングなどの複雑な作業向けに設計されています。一方、「Luna」は文書の要約や情報の抽出、簡単な質問への回答など、目的が明確で大量の処理が求められる事務作業に適しているということです。
今回の更新では、効率性の向上と低価格化が強調されています。特に、企業などが外部システムと連携するための「API」の利用価格が大幅に引き下げられました。「GPT-6」シリーズの「Sol」と「Luna」は、従来の「5.6」シリーズの半額で提供されるということです。オープンAIは、データの一時保存(キャッシュ)や推論処理の改善によってこの低価格化を実現したと説明しています。
また、事実に基づいた正確な回答を生成する能力が向上し、プログラミングにおけるエラー率も低下したとしています。同社の内部評価によれば、「GPT-6 Sol」の事実誤認の発生率は従来モデルの約半分に減少し、最上位モデルである「Astra」に近い信頼性をはるかに低いコストで実現したということです。
開発競争が激化する中、オープンAIは競合他社に対する優位性もアピールしています。同社は、「GPT-6 Sol」と「Luna」が、アメリカのAI企業「アンスロピック」の最上位モデルである「Fable」や「Opus」よりも高い性能を発揮すると主張しています。
アンスロピックもオープンAIの発表のわずか90分前に最新モデル「Opus 5.5」を公開しており、両社間の激しい開発競争が浮き彫りになっています。
新しい「Sol」と「Luna」は、有料プランの多くのアカウントを対象に「ChatGPT Work」や「Codex」、およびAPIを通じて利用可能になっています。また、「Luna」はデスクトップアプリや、無料プランなどの利用者向けにも提供されるということです。同社は本日中に、ウェブサイトやアプリ版の「ChatGPT」へ段階的に導入を進める方針です。
