アメリカのIT企業「オープンAI」は、同社の最新かつ最も高性能な人工知能モデル「GPT-5.6 Sol」の処理速度を従来の14倍に引き上げる新たなモード、「Ultrafast(ウルトラファスト)」を導入したと発表しました。
発表によりますと、この新モードは標準的な処理速度の14倍で稼働するということです。人間と対話する際にAIが生成するテキストの最小単位である「トークン」を、1秒間に最大750個出力できるとしています。
オープンAIは公式ブログの中で、「これまでリアルタイムの処理速度を求める場合、より小規模なモデルや特定の用途に特化したモデルを選ぶ必要があった」と指摘しています。そのうえで、「今回の新モードは、1秒あたりの有用な処理量を増やすという新たな方向への進歩を示すものだ」と強調しています。
生成AIの開発をめぐっては、競合するアメリカの「アンスロピック」なども自社のモデルで高速モードを提供しています。しかし、今回オープンAIが発表した新モードは、それを大きく上回る処理速度を実現しているということです。
オープンAIは、この高速化されたモデルが企業のさまざまな業務プロセスに活用できるとしています。具体的には、システム障害などへの迅速な対応や、カスタマーサポート、金融市場の分析、電子商取引などの分野での導入を見込む方針です。
この新モードは、アメリカの半導体メーカー「セレブラス」との提携によって開発されたということです。現在はプレビュー版として一部の顧客企業のみに提供されていますが、オープンAIは「システムの処理能力の拡大に伴い、順次利用対象を広げていく」方針です。
