アメリカのAI開発企業「オープンAI」は、対話型AI「ChatGPT」などの基盤となる最新モデルのラインナップに、新たに「GPT-6 Sol」と「GPT-6 Luna」を追加したと発表しました。処理速度の向上とコストの大幅な削減を実現したということです。
オープンAIは今月、最新世代のAIモデル「GPT-6 Astra」を発表していましたが、今回新たに2つのモデルを追加し、ラインナップを拡充しました。
発表によりますと、「GPT-6 Sol」は複雑なプログラミングや自律的な処理向け、「GPT-6 Luna」は特定の大量なタスク向けに設計されています。両モデルとも、前世代の「GPT-5.6」の同等モデルと比較して、処理に必要なデータ量を削減し、システム連携(API)の利用価格を50%引き下げたとしています。
同社は、データの読み込みや推論処理の効率化によってコスト削減を実現したと説明しています。これにより、高度なAIを日常的な業務や大規模なシステムで実用化しやすくなるとしています。
また、プログラミングを支援するAIの利用が急増していることにも言及しています。社内の研究者1人あたりの1日の利用額の中央値は600ドル(約9万3000円)、上位10%の研究者では7,000ドル(約108万5000円)を超えているということです。新モデルの導入により、開発コストを抑えながら、より複雑なタスクをAIに任せることができるとしています。
さらに、AIがコンピューターを直接操作する機能においても高い性能を示しています。「GPT-6 Sol」は、競合する他社のAIモデルと比較して、約80%低いコストで同等の評価を獲得したということです。
新しいモデルは、有料プランや法人向けプランの利用者を対象に、プログラミング支援ツール「Codex」や「ChatGPT Work」を通じて順次提供が開始されています。また、無料プランの利用者も、デスクトップ版アプリを通じて「GPT-6 Luna」を利用できるということです。
一方、専門家の間では、オープンAIが提供するモデルの構成について、小型の「Terra」、大型の「Sol」、特大型の「Astra」の3種類に集約する方針ではないかとの見方が出ています。
