オンラインデザインツールを手がける「Canva(キャンバ)」はこのほど、AI=人工知能を活用したプラットフォームを開発する企業など2社を買収したと発表しました。AI技術とマーケティング機能の強化がねらいだということです。
買収されたのは、AIを活用した業務支援プラットフォームを提供する「Simtheory」と、顧客データの分析やマーケティングの自動化を手がける「Ortto」の2社です。買収の金額は明らかにされていません。Canvaは今回の買収について、AIとマーケティング基盤への継続的な投資の一環だとしています。
両社を設立したクリス・シャーキー氏とマイク・シャーキー氏は、CanvaのAIおよびマーケティング技術部門の幹部として合流する方針です。Canvaは今回の買収により、自律的に動作するAIやデータ基盤、マーケティングの自動化などの機能が強化されるとしています。これにより、単なるデザインツールから、初期のアイデア出しから広告効果の測定まで、業務の全工程を完結できるシステムへと進化させるねらいがあるということです。
「Simtheory」の技術を活用することで、利用者は自社の業務内容を学習し、実際の作業を処理するAIアシスタントを構築できるようになります。一方、「Ortto」のシステムは、メールやアプリ内メッセージなどの配信を自動化する機能を持ち、世界190か国で1万1000以上の顧客に利用されているということです。
Canvaの共同創業者でCOO=最高執行責任者を務めるクリフ・オブレヒト氏は、「AIツールを備えたデザイン基盤から、デザイン機能を中核に据えたAI基盤への進化を加速させる」とコメントしています。また、これらの技術を通じて、コンテンツの企画から公開までの全工程を支援する能力が高まるとしています。
Canvaは近年、企業の買収を積極的に進めています。2025年に入ってからも、屋外のデジタル広告やアニメーション制作、広告効果の改善などを手がける新興企業を相次いで買収しています。同社の2025年の年間換算収益は40億ドル(約6200億円)に達し、利用者は2億6500万人を超えているということです。
