クアルコムは、新しいSnapdragon X2 EliteシリーズをWindows PC向けに発表しました。これにより、複数年にわたる第2世代製品の待機期間が価値あるものだったとしています。
Snapdragon X2 Elite Extremeは、今回の発表の主役です。これは、今年のSnapdragon 8シリーズチップにも搭載されている第3世代Oryon CPUを搭載した3nmチップです。最大18コアで、5.0GHzまでクロックを上げることができるとされており、これは初めての試みだとしています。この結果、同等の電力レベルで最大75%のCPU性能向上を実現しながら、長時間のバッテリー寿命を提供するということです。
グラフィックス面では、クアルコムの新しいAdreno GPUアーキテクチャが、Snapdragon X Eliteと比較してワットあたりの性能を2倍以上に向上させています。ARMでのゲームはまだ一部のユーザーの期待に応えるには至っていませんが、カジュアルなタイトルや古いゲームのサポートには十分対応できるとしています。
AIはSnapdragon X2 Eliteシリーズの大きな焦点であり、80 TOPSのAI処理能力を提供するHexagon NPUが強化されています。これは、ノートパソコン向けとしては最速のNPUだとクアルコムは述べていますが、その性能は現在のCopilot+ PCの能力によってある程度制限されているということです。デバイス内AIやエージェントAIに関心がある場合、これは良いニュースですが、画期的なAIアプリケーションを待っている人には、まだ待つ必要があるとしています。最後に、Snapdragon X2 EliteはWi-Fi 7と5Gの両方をサポートしています。
これらの新しいSnapdragonチップは公式に発表されましたが、実際のハードウェアとして登場するまでにはもう少し時間がかかるということです。クアルコムは、2026年上半期に消費者向けにノートパソコンが出荷されるとしています。