グーグルは、AIを活用した新たなムードボード作成アプリ「ミックスボード」を発表しました。これにより、ユーザーはAIを利用してムードボードを作成することが可能となります。
このサービスは、ユーザーが好きな画像を集めてコラージュを作成するピンタレストの機能と競合するものです。しかし、ミックスボードでは既存の画像コレクションを持つ必要がなく、テキストプロンプトを使用してAIがアイデアを補完します。また、編集可能な事前設定されたボードも用意されているということです。
このサービスは、アメリカでGoogle Labsを通じてパブリックベータ版として提供されています。AIを使用して画像を作成した後、AIに編集や小さな変更を依頼したり、画像を組み合わせたりすることができます。これは、グーグルの新しい画像編集モデル「ナノバナナ」を活用したもので、複雑な編集をこなす能力とリアルな画像を生成する力が好評を得ています。
ミックスボードの導入により、グーグルは「ナノバナナ」を自社製品に取り入れ、ホームデコレーションやデザイン、イベントテーマ、DIYプロジェクトなどのアイデアを画像とテキストで考案することを提案しています。
若年層の中にはデジタルムードボード作成に興味を示す人もおり、ピンタレストは独立したコラージュ作成アプリ「シャッフルズ」で成功を収めました。このアプリの機能は後にピンタレスト本体に統合されました。他にも、AIを活用したクリエイティブアプリ「バース」など、スタートアップ企業がこの分野を模索しています。
グーグルによると、ミックスボードのムードボードは「再生成」オプションを使用して画像を再構築したり、「これに似たもの」を生成することが可能です。また、ユーザーのボード上の画像に基づいてAIがテキストを生成することもできます。
ミックスボードを試すには、アメリカのユーザーはlabs.google/mixboardを訪れることができます。Discordコミュニティも利用可能です。