アメリカのIT大手グーグルは、車載システム「Android Auto」向けの音声アシスタントについて、従来のシステムから対話型AI「Gemini(ジェミニ)」へ移行すると発表しました。現在、その提供範囲が大幅に拡大していることが明らかになりました。一方で、利用者からは使い勝手に関する課題も指摘されているということです。
グーグルはこれまで、車載システムのアシスタント機能をGeminiに置き換える方針を示しており、一部の利用者に向けて順次提供を進めていました。しかし、その移行は非常に緩やかで、アメリカのIT専門メディアが先週行った調査では、回答者の90%以上が「まだ利用できない」と答えていたということです。
しかし、ここ数日になって状況が変化し、SNSやインターネット上の掲示板では「車内でGeminiが利用できるようになった」という報告が急増しているとしています。
一方で、実際に利用した人たちからは、使い勝手に関する課題も指摘されています。インターネット上では、「同じ名前の複数の目的地を区別できない」「途中で音声の聞き取りを停止してしまう」といった不具合のほか、「Android Autoにとって最悪のアップデートだ」とする厳しい意見も寄せられているということです。
また、専門メディアの検証でも、利用者が画面のタッチ操作で目的の操作を終えたあともGeminiが音声を認識しようと待機し続けたり、求められていない情報を話しすぎたりする傾向があるとしています。
グーグルは、AI技術を自社のあらゆるサービスに統合する戦略を進める方針ですが、車載システムにおけるGeminiの評価は現時点で分かれています。なお、自身の車載システムがGeminiに移行したかどうかを確認するには、音声アシスタントに対して「あなたは誰ですか」と尋ねることで確認できるということです。
