アメリカのIT大手、グーグルは、ウェブブラウザー「クローム(Chrome)」において、学習や作業の効率化に向けた3つの新機能を導入したと発表しました。異なる端末間でタブを共有する際、スクロールの位置や入力途中のフォームの内容がそのまま引き継がれるようになるということです。
これまでも、スマートフォンとパソコンの間で閲覧中のページを送信する機能はありましたが、今回の更新により、送信時の状態が正確に保存されるようになります。例えば、長文の資料をパソコンで半分まで読んだ状態でスマートフォンに送信すると、移動中などに続きからすぐに読み始めることができるとしています。また、入力途中のフォームのデータも保持されるということです。
パソコン版では、メニュー画面の「保存して共有」から「お使いのデバイスに送信」を選択することで利用できます。また、設定を変更してツールバーにショートカットを追加することも可能です。一方、アンドロイド版のアプリでは、共有メニューから同様の操作を行うことができます。
さらに、生成AI「ジェミニ(Gemini)」を活用した新機能も追加されました。動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」以外の動画や音声データ、ポッドキャストなどについても、AIに質問ができるようになります。再生後に画面横のサイドパネルを利用することで、重要なポイントの抽出や特定の情報の検索、内容の要約などが可能になるとしています。
また、現在開いているタブの内容をもとに、AIが対話形式の小テストを作成する機能も導入されます。対象となるのは、文書作成ソフト「グーグルドキュメント」や動画、論文などで、利用者の理解度を確認するのに役立つということです。この機能は、まずアメリカとインドにおいてパソコン向けの英語版が提供され、今後数か月の間に他の地域やモバイル版にも順次拡大していく方針です。
グーグルは今回の発表にあわせ、画面の分割表示やタブのグループ化、音声読み上げ機能など、既存の学習支援ツールについても改めて活用を呼びかけています。
