アメリカのIT大手グーグルは、自社の生成AI「Gemini(ジェミニ)」において、個人のデータに基づいて回答を最適化する新機能「パーソナル・インテリジェンス」の提供を、ヨーロッパなどを除く世界各地で開始したと発表しました。
この新機能は、利用者の「Gmail」やカレンダー、クラウド保存サービスのほか、写真や動画、地図アプリなどの自社サービスからデータにアクセスする仕組みです。これにより、利用者が詳細な指示を入力しなくても、個人の状況や好みに合わせた回答を自動的に生成するということです。
グーグルによりますと、具体的な活用例として、過去の購入履歴や好みのブランドに基づいた商品の提案や、購入時のレシート情報から機器の型番を特定して不具合の解決手順を案内することなどが挙げられています。また、飛行機の乗り継ぎ時間や搭乗口の場所を考慮した食事の提案、過去の旅行履歴に基づいた独自の観光計画の作成など、日常のさまざまな場面で利便性が向上するとしています。
プライバシーへの配慮として、この機能は利用者の同意を前提とする「オプトイン方式」を採用しています。利用者は、AIがアクセスできるアプリをいつでも選択できるほか、設定画面から機能を無効にすることも可能だということです。
今回の提供開始は、アメリカでの先行導入に続くもので、まずは有料プランの利用者を対象としています。無料プランの利用者についても、今後数週間以内に順次提供を拡大する方針です。なお、ヨーロッパ経済領域(EEA)やスイス、イギリスについては、今回の提供対象から除外されているということです。
グーグルは、AIが利用者の文脈を深く理解することで、より個人に寄り添ったサービスの提供を目指すとしています。
