ヨーロッパのスマートテレビ市場において、グーグルが提供する「Google TV」がシェア首位を獲得し、今後もその優位性を維持する見通しであると、調査会社が発表しました。
調査会社オムディアのデータによりますと、ヨーロッパ市場において、Google TVが韓国サムスン電子の「Tizen(タイゼン)」を抜き、最大のスマートテレビ向けプラットフォームになったということです。2024年にGoogle TVのシェアはピークを迎え、全体の33パーセント弱に達しました。一方、Tizenは過去5年足らずで35パーセント近くから25パーセント未満へと大幅に低下しています。
今後の見通しについて、Google TVのシェアは2024年をピークに、2025年には32パーセント未満、さらに今後は31パーセント未満へとわずかに低下すると予測されています。この要因は、Tizenのシェア回復によるものではなく、他の新興プラットフォームが成長しているためだとしています。なお、Tizenのシェアは今後23パーセント前後で横ばいになる見込みです。
競合他社の動向としては、中国ハイセンスのテレビに採用されている「VIDAA」が、韓国LG電子の「webOS」を上回り、引き続き成長すると予測されています。また、「TiVo OS」や「Titan」、「Fire TV」、「Roku」などのプラットフォームもヨーロッパでの成長が見込まれていますが、いずれも市場全体の5パーセント以下にとどまるということです。オランダのフィリップスが自社製品のOSをGoogle TVからTitanに変更したことは、独自のプラットフォーム戦略を推進する上で重要な転換であったと指摘されています。
こうした市場の変化にもかかわらず、Google TVは2位のTizenや3位のVIDAAを抑え、当面はヨーロッパ市場で首位の座を維持する見通しだということです。世界市場全体を見ても、Google TVは世界有数のテレビメーカーである中国TCLに採用されていることから、高いシェアを保っているとしています。
一方で、北米市場においては苦戦が続いているということです。北米ではTizenやFire TV、アメリカの小売大手ウォルマート傘下のビジオが展開する「CastOS」などが市場を独占しており、Google TVのシェアは全体の10パーセント未満にとどまっているということです。
