アメリカのIT大手グーグルは、自社のスマートフォン「Pixel(ピクセル)」向けに提供している開発者向けの実験的なOS(基本ソフト)「Android Canary(アンドロイド・カナリア)」の最新バージョンを公開し、端末がロックされた状態での設定変更を制限する新たなセキュリティー機能を追加したと発表しました。
今回公開されたのは、2026年9月のセキュリティーパッチを含むバージョン「2609」です。アップデートの対象となる端末は、「Pixel 10」シリーズや「Pixel 9」シリーズをはじめ、「Pixel 8」「Pixel 7」の各シリーズのほか、「Pixel 6a」「Pixel Fold」「Pixel Tablet」などとしています。
一方で、同社は次回の更新から「Pixel 11」シリーズへの対応を追加する方針を示すとともに、「Pixel 6」および「Pixel 6 Pro」についてはサポートを終了したということです。なお、「カナリア版は非常に実験的な位置づけであり、一般利用には推奨しない」と注意を呼びかけています。
新たに追加された機能は、クイック設定パネルの操作に関するセキュリティーを強化するものです。設定画面の「ディスプレイとタッチ」から「ロック画面」に進むと、「クイック設定にロック解除を要求する」という項目が追加されています。この機能は初期設定では無効になっていますが、有効にすることで、第三者による不正な設定変更を防ぐことができるということです。
具体的には、ロック画面からクイック設定パネルを開くことは引き続き可能ですが、「Wi-Fi」や「Bluetooth」「モバイルデータ通信」「機内モード」などの重要な項目を変更しようとすると、指紋認証や暗証番号(PIN)によるロック解除が求められます。一方で、懐中電灯や画面の回転、ダークテーマの切り替えなどは、これまで通りロック解除なしで操作できるとしています。
このほか、今回のアップデートでは、オーディオストリームに関するクイック設定の追加や、通知機能の最適化などもテストされているということです。グーグルはこうした実験的な機能の検証を通じて、今後のOSにおける利便性と安全性の向上を図る方針です。
