アメリカのIT大手グーグルは、最新のスマートフォン「Pixel 11」シリーズやスマートウォッチ「Pixel Watch 5」、さらに同社初となる紛失防止タグ「Pixel Tag」などの新製品を発表しました。また、自社の生成AI「Gemini」を活用した新たな機能を各端末に導入し、AI技術を製品全体に浸透させる戦略を打ち出しています。
今回の発表では、AI機能の拡充に多くの時間が割かれました。 アクセシビリティの向上として、カメラを通じてアメリカ手話をテキストに変換する機能が追加されました。これにより、文字入力に頼らない新たなコミュニケーション手段を提供するとしています。
また、新しい音声入力機能「Rambler」も発表されました。これは、言いよどみや整理されていない長い文章など、人間の自然な話し方をAIが文脈から理解し、正確にテキスト化する機能だということです。 さらに、画面上の対象物を囲んで検索する機能がカメラアプリから直接利用できるようになり、翻訳や周辺情報の検索がよりスムーズに行える方針です。
標準モデルの「Pixel 11」は、背面のカメラバーが前世代より40%以上薄くなり、全面ガラス張りのデザインに刷新されました。最小ストレージ容量は従来の2倍となる256GBに引き上げられました。 価格は、半導体メモリの供給不足や128GBモデルの廃止などの影響により、前モデルから100ドル(約1万5000円)値上げされ、899ドル(約13万9000円)からとなっています。
上位モデルの「Pixel 11 Pro」および「Pixel 11 Pro XL」では、耐久性の強化が図られています。落下への耐性を高めたほか、ディスプレイには前モデルの2倍以上の傷つきにくさを持つ新たなコーティングが施されているということです。 価格は前モデルの999ドル(約15万5000円)から引き上げられ、1099ドル(約17万円)からに設定されています。
折りたたみ式スマートフォンの新モデル「Pixel 11 Pro Fold」は、前モデルと比較して約10%軽量化され、厚さも約1ミリ薄くなりました。4800万画素のメインカメラや最大30倍のズーム機能を搭載しています。 また、ガラス繊維複合素材の背面カバーや再設計されたヒンジを採用し、耐久性を前モデルの3倍に高めたとしています。
新たに発表された「Pixel Tag」は、鍵や財布などの持ち物を追跡できる小型のタグ端末です。アンドロイド端末のネットワークを活用し、専用アプリから位置情報を確認できる仕組みです。 価格は29ドル(約4500円)で、4個セットは99ドル(約1万5000円)となっています。スマートウォッチやワイヤレスイヤホンからAIを通じて音声で探し出すことも可能だということです。
スマートウォッチ「Pixel Watch 5」では、健康管理機能が強化されました。血圧やインスリン抵抗性の傾向を月単位で把握できる機能が追加され、利用者の健康状態の推移をサポートする方針です。 価格は41ミリモデルが399ドル(約6万2000円)、45ミリモデルが429ドル(約6万6000円)からとなっています。また、運動向けに独自のデザインを採用した特別モデルも579ドル(約9万円)で販売されるということです。
