アメリカのIT大手グーグルは、最新スマートフォン「Pixel 11 Pro XL」を発売したと発表しました。販売価格は1,299ドル(約20万1000円)からとなっています。同社はAI(人工知能)を活用し、利用者が画面を見続ける時間を減らす新たな方針を示していますが、一部の機能においては実用面での課題も指摘されています。
本体のデザインは、2024年に発売された「Pixel 9」シリーズを踏襲しています。背面には、かつてのモデルで採用されたカメラバーのデザインが復活しました。一方で、新たな通知機能として「HiLight(ハイライト)」が搭載されました。これはAIと連動したLEDライトで、画面を見ずに特定の連絡先からの着信などを確認できる機能です。しかし、この機能の導入に伴い、懐中電灯としてのLEDの明るさが制限されるなど、利便性の低下を指摘する声も上がっています。
ディスプレイの最大輝度は3,600ニトに達し、直射日光の下でも高い視認性を確保しているということです。また、独自開発の半導体チップ「Tensor G6」を搭載しています。発熱を抑えるなど電力効率は改善されたものの、競合他社のチップと比較すると、画像処理などの基本性能において依然として差があるとしています。
グーグルは、スマートフォンへの過度な依存を防ぐため、AIアシスタント「Gemini」を活用した「プロアクティブ・アシスタンス」機能などを導入する方針です。利用者が操作する前に必要な情報を予測して提示することを目指していますが、現時点では機能が限定的であり、今後のソフトウェア更新による改善が待たれる状況だということです。
カメラ機能については、大幅な改良が加えられたと発表しました。メインセンサーの刷新により、暗所撮影機能「インスタント・ナイトサイト」の処理速度が向上しました。また、最大120倍のズーム機能や、撮影時の色合いを細かく調整できる「カメラルックス」機能が新たに追加され、利用者から高い評価を得ているということです。
「Pixel 11 Pro XL」は、グーグルが描く次世代のスマートフォン像を提示するモデルとして位置づけられています。AI機能の完全な実用化には時間がかかるものの、日常的に使用する端末としては高い完成度を誇っていると評価されています。同社は今後もソフトウェアの更新を通じて、機能の拡充を図っていく方針です。