アメリカのIT大手グーグルは、同社のスマートウォッチ「Pixel Watch(ピクセルウォッチ)」のシリーズにおいて、血圧やインスリン抵抗性の傾向、および睡眠時の呼吸の質を分析する新たな健康管理機能の提供を開始したと発表しました。
グーグルによりますと、これらの新機能は「Health Guardian(ヘルス・ガーディアン)」と呼ばれる、予防的な健康・安全ツールの一環として展開されるということです。このツールには、ヨーロッパにおいて「Pixel Watch 4」および「5」向けに提供されている「呼吸緊急事態検知」機能なども含まれています。
新たに導入された血圧の傾向を分析する機能は、1か月にわたって脈拍や動きのパターンを自動的に測定する仕組みです。これにより、心血管系のリスクが高まる傾向を早期に発見できるとしています。血圧計の腕帯(カフ)や手動での調整は不要で、膨大な心拍や運動のデータを用いて開発されました。機能を利用するためには、1週間に5日以上連続してデータを取得する必要があるということです。
また、インスリン抵抗性の傾向を分析する機能では、数週間分の生理学的データを解析することで、採血を行わずに代謝の健康状態の変化を把握できるとしています。インスリン抵抗性は、体内のエネルギー吸収に影響を与える重要な指標です。この機能にはグーグル最大規模のセンサー基盤モデルが活用されており、同意を得た500万人のユーザーから収集した1兆分以上のデータをもとに事前学習が行われました。精度の高い分析を行うため、1か月に最低7日間のデータ記録が必要だということです。
これらの分析結果は、毎月1日に専用の「Google Health」アプリに表示される仕組みとなっています。
一方、睡眠時の呼吸の質を評価する機能では、夜間の呼吸の変化を記録します。翌朝には最適な呼吸状態であった時間が確認できるほか、月ごとのレポートを通じて長期的な傾向を把握できるとしています。
これらの3つの新機能は、「Pixel Watch 3」「4」「5」の利用者を対象に、今週からアプリ内で設定が可能になります。追加費用はかからず、最初の分析レポートは10月上旬に提供される予定です。
さらにグーグルは、有料サービス「Google Health Premium」の加入者向けに、今年後半には同社の活動量計「Fitbit Air(フィットビット・エア)」でもこれらの機能を利用できるようにする方針です。