アメリカのIT大手グーグルは、Android向けの標準アプリ「メッセージ」において、利便性の向上やデザインの刷新を目的とした複数の新機能を順次提供開始したと発表しました。
グーグルは、異なるOS(基本ソフト)間での円滑なコミュニケーションの実現や、セキュリティーの強化、ユーザー体験の向上を重視する方針を示しています。現在、一部のユーザー向けにテスト中の機能(ベータ版)と、一般向けに提供が開始された機能(安定版)が並行して展開されているということです。
現在テスト中の新機能では、他社製スマートフォンとの連携強化が図られています。今秋に予定されているアップルの「iOS 27」の配信に伴い、AndroidとiPhone間のRCS(リッチ・コミュニケーション・サービス)通信において、引用返信や絵文字によるリアクション機能が追加されるとしています。
また、操作性の向上として、メッセージを長押しした際のメニューが画面上に浮かび上がるデザインに変更され、文章の一部のみをコピーすることが可能になります。さらに、既読状況を示すアイコンの配置変更や、添付ファイルの表示レイアウトの刷新など、複数のデザインテストが行われているということです。
このほか、パソコンなどのウェブブラウザから利用する際、これまでのQRコードを使った認証を廃止し、今後はグーグルアカウントでのログインに一本化する方針です。
すでに一般向けに提供が開始された機能としては、チャット画面のカスタマイズ機能が挙げられます。背景色や壁紙をユーザーの好みに合わせて詳細に変更できるようになり、動物や風景など多様なテーマが用意されているということです。あわせて、音声メッセージの録音ボタンのデザインも、より目立つ配色に変更されました。
また、誤送信を防ぐ機能も追加されました。AIによる自動返信の候補をタップした際、即座に送信されるのではなく、一度入力欄に反映される設定が導入されています。これにより、送信前の確認や修正が可能となります。
一方、アメリカ国内の動向として、韓国のサムスン電子が自社のメッセージアプリの提供を取りやめ、ユーザーに対してグーグルの「メッセージ」アプリへの移行を促しているということです。
