アメリカのIT大手グーグルは、スマートフォン向けアプリ「グーグルメッセージ」について、2026年4月時点での新たな機能の追加や今後の展開状況を発表しました。AI(人工知能)を活用した詐欺検出機能の導入や、アップルとの連携による暗号化通信のテストなど、利用者の安全性と利便性の向上を図る方針です。
グーグルによりますと、現在テスト中の機能として、パソコンなどのウェブ版でのQRコードを利用した接続を廃止し、今後はグーグルアカウントでのログインを必須とする方針です。また、アメリカ市場においては、サムスン電子が独自のメッセージアプリの提供を7月に終了し、グーグルのアプリへの移行を進めるとしています。
さらに、アップルと共同で、iPhoneとAndroid端末間でのエンドツーエンド暗号化通信(RCS)のテストを実施しています。これにより、異なる基本ソフト(OS)間でも安全なメッセージのやり取りが可能になるということです。このほか、自動返信の誤送信を防ぐため、選択した文章を一度入力欄に表示させる機能や、メッセージの既読状態を示すデザインの変更なども順次導入される予定です。
すでに一般向けに提供が開始された機能として、削除したメッセージを30日間保存する「ゴミ箱」機能が追加されました。また、リアルタイムで位置情報を共有する機能や、グループチャット内で特定の相手に通知を送る機能も利用可能になっています。
さらにグーグルは、自社の生成AI「Gemini(ジェミニ)」を活用した詐欺検出機能の提供を開始しました。この機能は、端末内で処理を行うAIモデルを利用し、求人を装った詐欺や、長期的な関係を築いて投資を勧誘するいわゆる「ロマンス詐欺」などの複雑な手口を検出するものです。
対象となるのは、「Pixel 10」シリーズや「Galaxy S26」などの最新のスマートフォンで、アメリカやカナダ、イギリスなどで順次利用できるようになるということです。グーグルは、高度化する詐欺被害の防止に向けて、AI技術の活用をさらに進める方針です。
