アメリカのIT大手グーグルは、AI(人工知能)を活用して利用者の写真から衣服を認識し、スマートフォン上で「仮想クローゼット」を作成できる新機能を、iOSおよびAndroid端末向けに提供開始したと発表しました。
この機能は、アメリカ、ブラジル、インドの利用者を対象に提供されます。グーグルは今年初めにこの機能を発表し、6月からAndroid端末向けに先行して導入を進めていましたが、今回、対象地域のすべてのiOSおよびAndroid利用者が利用可能になったということです。
新機能は、利用者が過去に撮影した写真に写っている衣服をAIが分析し、デジタル上のクローゼットに登録する仕組みです。1990年代の人気アメリカ映画「クルーレス」に登場したデジタルクローゼットから着想を得た機能とされており、アプリ上で「トップス」「ボトムス」「アクセサリー」などのカテゴリー別に分類し、さまざまなコーディネートを試すことができるとしています。
グーグルは、この機能があくまで利用者の利便性向上のために設計されていると説明しています。また、利用者の服装に関するデータが小売業者などの第三者に共有されることはないとしており、プライバシー保護に配慮する方針を示しています。
今回のアップデートでは、仮想クローゼット機能に加えて、「Google フォト」の複数の新機能も追加されました。生成AI「Gemini(ジェミニ)」を活用し、簡単な指示で写真の選択や明るさの調整、共有ができる機能や、AIを使って写真を加工する新しいテンプレートなどが導入されるということです。なお、Geminiを活用した一部の機能を利用するには、アメリカ国内において有料プランへの加入が必要となります。
さらに、写真に書き込みを行うツールも改良され、車のナンバープレートなどの個人情報をぼかす機能や、ペンの太さの細かな調整、テキスト追加時のフォント選択が可能になりました。また、Android端末向けには、35ミリフィルムや2000年代のデジタルカメラのような質感を再現できる新しいフィルター機能も追加されたということです。
