アメリカのIT大手グーグルは、自社のスマートフォン以外のAndroid端末にも展開を拡大している3D絵文字「Noto 3D」について、デザインの制作過程や方針に関する詳細な解説を公開したと発表しました。
グーグルのデザイン部門によりますと、「Noto 3D」の制作にあたっては、立体感がキャラクターの魅力を損なわないよう、すべての絵文字を手作業で描き、造形し、議論を重ねたということです。
デザインにおいて、絵文字を現実世界のミニチュアのように精密に再現するのではなく、「感情が明確に伝わること」を最優先したとしています。具体的には、瞳の虹彩や鼻の穴の深さなど、過度に解剖学的な細部を描き込むと、脳が感情を認識する速度が遅くなるという調査結果に基づき、顔の形状を最小限に抑える方針をとりました。
また、スマートフォンなどの画面上で18ピクセル四方という小さなサイズで表示される際、過剰な装飾や質感は視覚的なノイズになり、理解を妨げると指摘しています。このため、デザインチームは、それぞれの絵文字が何であるかを伝えるための重要な要素を最大3つに絞り込んだということです。
平面のデザインから3Dへの移行においては、「顔の絵文字の裏側はどうなっているのか」といった立体化ならではの課題に直面したほか、既存のプードルの絵文字に足が3本しか描かれていなかったなどの問題点も見つかったとしています。
さらに調査の結果、利用者は動物の顔だけが描かれたデザインよりも、全身のシルエットが描かれたデザインに対してより共感しやすいことが分かりました。これを受けてグーグルは、アライグマなどの動物の絵文字について、足や姿勢などの全身を描くデザインに変更し、3D化を行ったということです。
「Noto 3D」は、自社のスマートフォン「Pixel」シリーズの展開に続き、現在、各種グーグルアプリやAndroid OSのほか、シャオミやモトローラ、オッポなど複数の提携メーカーの端末に向けて順次提供が開始されているということです。利用者は、グーグルの専用ウェブサイトで全種類を閲覧できるとしています。
