IT大手グーグルは、アンドロイド端末向けのアプリ「グーグルウォレット」において、アメリカ中西部オハイオ州のデジタル運転免許証および身分証明書のサポートを開始したと発表しました。新たな身分証の追加は、およそ10か月ぶりとなります。
今回の追加により、オハイオ州はグーグルウォレットで利用可能な12番目の地域となります。これまでには、カリフォルニア州やコロラド州、ジョージア州など10の州と、自治領のプエルトリコが対応していました。アプリ上に表示されるデジタル身分証には、オハイオ州の州鳥である「ショウジョウコウカンチョウ」がデザインされています。
登録手続きでは、利用者が実際の身分証明書の表面と裏面をスマートフォンで撮影するほか、本人確認のための短い顔動画を撮影する必要があります。これらのデータはオハイオ州の車両管理局(BMV)に送信され、数分間の審査を経て、登録完了の通知と確認メールが送られるということです。
デジタル身分証は、近距離無線通信(NFC)やQRコードの読み取りを通じて利用できます。アメリカ運輸保安庁(TSA)の基準を満たしており、一部の空港での身分確認にも対応しています。一方で、デジタル版は物理的なカードの携帯義務を代替するものではないため、引き続き実際の身分証明書を持ち歩く必要があるとしています。アプリ内では、免許証番号や有効期限、住所などの詳細情報が確認できるほか、利用履歴を有効にすることも可能です。
グーグルは、身分証のデジタル化を通じて利便性の向上を図る方針です。利用には「Android 8」以降のOSを搭載し、画面ロックやブルートゥース機能が有効に設定された端末が必要となります。また、プライバシー保護の観点から、デジタル身分証のデータはクラウド上には同期されず、登録した1台の端末のみに保存される仕組みとなっています。端末の紛失時などには、グーグルのアカウント設定から遠隔でデータを削除できるということです。
