グーグルは、AIを活用した「Ask Photos」機能の不具合により一時停止していたロールアウトを再開し、検索結果の表示を迅速化したと発表しました。
このAI機能は、昨年のグーグルのI/O開発者会議で初めて紹介され、ユーザーが自然言語クエリを使用してデジタル写真コレクションを検索できるようにするものです。グーグルのAI「ジェミニ」を活用し、写真の内容やその他のメタデータを理解して応答するということです。
しかし、ユーザーからはAI機能が信頼性に欠け、応答が遅いとの不満が寄せられました。これに対し、グーグルフォトのプロダクトマネージャー、ジェイミー・アスピノール氏は、6月にXで「Ask Photosは、遅延、品質、ユーザー体験の面で必要なレベルに達していない」と述べ、グーグルが「元の検索のスピードと再現性」を取り戻すために数週間の停止を行うとしました。
木曜日に発表された短いブログ投稿で、グーグルは「Ask Photos」にクラシック検索機能の最良の部分を取り入れ、特に「ビーチ」や「犬」などの簡単な検索において、検索結果が迅速に表示されるようにしたとしています。
一方でAIは、より関連性の高い写真を見つけるためにバックグラウンドで作業し、より複雑なクエリに対応する方針です。例えば、「白い犬」の写真を検索すると、初期の検索結果がすぐに表示されます。その後、AIの分析が完了すると、追加のテキストとともに結果が表示され、名前が追加されていれば犬の名前や写真が初めて撮影された時期が示されるということです。
インターフェースは、クラシック検索に切り替えることも可能です。
これらの変更の結果、グーグルは「Ask Photos」のロールアウトをアメリカ国内のより多くのユーザーに再開しました。
「Ask Photos」を利用するには、18歳以上であり、アカウントの言語を英語に設定し、「Face Groups」機能を有効にする必要があります。この機能は、グーグルフォトライブラリに見つかった人物やペットにラベルを付けるものです。