アメリカのIT大手グーグルは、地図サービス「グーグルマップ」において、アメリカ国内のユーザー向けに「オンタリオ湖」の表記を「アメリカ湖」に変更したと発表しました。先週出されたアメリカ政府の大統領令に基づく対応だということです。
グーグルが公式ブログで明らかにしたところによりますと、カナダ国内のユーザーには引き続き「オンタリオ湖」と表示される一方、その他の地域のユーザーには「オンタリオ湖(アメリカ湖)」と併記されるということです。
グーグルは、現地の政府データに基づいて地名を更新する方針を示しています。今回の変更は、トランプ大統領の指示を受け、アメリカ内務省が8月27日付けで地名情報システム(GNIS)の登録を更新したことに伴う措置だとしています。同社は2025年2月にメキシコ湾の表記を「アメリカ湾」に変更した際にも、同様の方針を理由に挙げていました。
一方、カナダ政府は「オンタリオ湖」の名称を変更しない方針を明らかにしています。カナダのマーク・カーニー首相は、「この名称は400年以上の歴史があり、カナダ連邦の成立やアメリカの独立宣言よりも古い」と指摘しました。さらに、先住民ウェンダット族の言葉で『美しく大きな湖』を意味する『オンタリ・イオ』に由来していると説明しています。
競合他社の動向も分かれています。地図サービスを提供する「マップクエスト」は名称を変更しない方針を明言し、ユーザーが独自に湖の名前を作成できる機能を提供して今回の変更を風刺しています。また、アップルが提供する「アップルマップ」でも、現時点で名称の変更は確認されていません。アップルは今年2月の「アメリカ湾」への変更の際には、グーグルに続いて数日以内に対応していました。
グーグルは2025年に「アメリカ湾」への変更を行った際、強い反発を受けて新規の口コミ投稿を制限する措置をとりました。しかし、今回の「アメリカ湖」については、現時点で同様の制限は設けられていないということです。
