音楽配信プラットフォームのサウンドクラウド(SoundCloud)は、独立系アーティスト向けの分散型音楽プラットフォーム「ニーナ・プロトコル(Nina Protocol)」を買収したと発表しました。
買収額などの条件は明らかにされていません。また、ニーナ・プロトコルの従業員がサウンドクラウドに合流するかどうかも不明だということです。サウンドクラウドは、この件に関するコメントの求めにまだ応じていません。
サウンドクラウドによる企業買収は、音楽の検索機能を向上させる目的で2022年にAI音楽企業を買収して以来となります。今回の買収は、単なる音楽の保存・配信サービスにとどまらず、独立系アーティストを支援する総合的なプラットフォームへと事業を拡大する同社の戦略を示すものとみられています。
買収に伴い、サウンドクラウドはニーナ・プロトコルが保有する記事のアーカイブや「ジャンルマップ」の所有権を取得します。同社は、音楽ジャーナリズムやアーティストの特集などの豊富な記録を保存し、新たなアーティストや音楽をより多くのリスナーに届けるのに役立てるとしています。
サウンドクラウドのエリア・セトンCEOは声明を出し、「彼らが創り上げたものを尊重し、その使命を引き継ぐことが私たちの優先事項です。独立系アーティストがファンとより深い関係を築き、新たな収益源を開拓できるよう支援していきます」と述べました。
ニーナ・プロトコルは2021年に設立され、アーティストが従来の配信サービスに依存せずに独自の販売拠点を持てる仕組みを提供していました。収益のすべてをアーティストが受け取れるのが特徴で、高速で低コストな取引を実現するために「ソラナ(Solana)」ブロックチェーン上に構築されていました。しかし、持続可能なビジネスモデルを確立できなかったとして、ことし5月にサービスの終了を発表していました。
サウンドクラウドは、ニーナ・プロトコルを利用していたアーティストに対し、作品を自社のプラットフォームに移行するためのツールを提供する方針です。さらに、収益化機能や視聴者拡大のためのツールが含まれる有料プランを、年末まで無償で提供するとしています。
