サムスンのAIロボット「Ballie」について、発売が再度延期される可能性があると業界関係者が指摘しました。これは、製品の市場適合性に関する課題が原因とされています。
Ballieは2020年に初めて発表され、AIを実世界で具現化するプロジェクトとして注目されました。サムスンは今夏に発売を予定していましたが、これまでに何度か延期されています。
韓国タイムズによると、プロジェクトに詳しい業界関係者は、サムスンが再度AIロボットの発売を見送る可能性があるとしています。これは、製品が家庭でどのように適合するかを見極める必要があるためとされています。
デザインと生産準備はほぼ整っているとみられますが、サムスンは発売前にさらに調整を行う方針です。
Ballieは、サムスンのGalaxy AIを使って多くの機能を提供します。GeminiのAIモデルとサムスン独自の言語モデルを使い、内蔵カメラとマイクでデータを処理します。ユーザーはアプリや音声で操作可能です。
また、Ballieは家庭内の監視役として、ペットや家族の様子を確認することができます。プロジェクターを搭載し、画像を表示したり、ユーザーと対話したりすることも可能です。
スマートデバイスの制御も広告されていますが、スマートフォンやAndroidデバイスのGeminiを使っても同様のことが可能です。この点で、Ballieの新規性が問われています。
これらの要素に加え、予想される高価格がサムスンにとって発売の再考を促しているようです。限定的な数量での発売や、具体的な発売時期についてはまだ不明です。
一方、サムスンはGalaxy Z Fold 7とFlip 7シリーズの予約を開始しており、予約者には5000ドル(約77万5000円)を獲得するチャンスがあるとしています。予約は無料で、購入の義務はないとしています。